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リハビリテーション科


 大殿筋症候群 Gluteus Maximus Syndrome

 大殿筋症候群と言うと少し大げさに感じますが,要するに大殿筋の使いすぎによる慢性炎症を意味します。(米国ではGluteus Maximus Syndromeといい、ICD10:国際疾病分類第10版にも掲載されています。日本ではあまりこのような言い方はしません。むしろ大殿筋の筋筋膜炎と診断します。)

 大殿筋は臀部を伸展する作用をしています。この筋肉を使いすぎたり小さな外傷を繰り返すと筋・筋膜疼痛症候群を引き起こします。症状は臀部の痛みです。臀部から尾骨に放散します。トリガーポイント注射が効果的です。

 鑑別疾患としては股関節疾患、臀部滑液包炎、上殿神経の絞扼障害などがあります。 運動を繰り返すとお尻の筋肉が痛くなると考えて頂いたら、多くの人が経験していると思います。

 大殿筋への負荷のかかる運動を休止もしくは減少させてストレッチと温熱治療を行うようにします。痛みが強い場合は短期間のみ消炎鎮痛剤を使うのもよいでしょう。