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整形外科 外科
リハビリテーション科

腸骨鼡径部痛症候群 Ilioinguinal Neuralgia

 鼠径ヘルニアの術後や鈍的外傷、骨盤手術中の損傷などで腸骨鼠径神経が圧迫されて起こる神経痛です。まれに自然発症します。鼠径部〜陰嚢上部(女性の場合は鼠径部〜恥丘・外陰唇)にかけて痛みと感覚障害が生じ、大腿上部に放散します。前屈姿勢を取ると症状が緩和します。鼠径部外側の腹横筋を貫いて鼠径管に入るところでTinel signを認めます。腸骨鼠径神経はL1神経より分枝しており一部Th12も混じていることがあります。

 治療は消炎鎮痛剤などで対症療法を行いますが、鼠径ヘルニア手術が原因の場合、特にパッチなどで絞扼されている時は手術を行い絞扼を解除します。