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整形外科 外科
リハビリテーション科

モートン病 Morton disease

 足底の前に痛みが生じます。ハイヒールなどで趾を背屈する動作を繰り返しているうちに通っている神経が圧迫されて腫瘤を形成し症状が出ます。足の裏が腫れた感じでその部分を指でコンコンと叩くとびりびりと放散する痛みが出ます。(Tinel sign)これは神経が障害された時に再生ポイントで出るサインです。教科書に書いてあるようにコロッとした腫れを触れることはまずありません。触れなくとも、超音波で描出されることがよくあります。第3趾−第4趾間に多いですが隣接趾間でも起こります。

 治療は足底板で神経偽腫部分を刺激しないようにします。数ヶ月ほどして改善しない場合は手術を考慮します。

 *モートン病は腫瘍性病変ではなく、圧迫で紡錘状に肥大した神経をいいます。


本日のコラム65 モートン病

 足の趾神経が中足骨骨頭に挟まれて、締めつけられ圧迫されることにより神経が炎症を起こして太くなり、更に圧迫されやすくなり症状が悪化します。症状は足を踏み返す時に起こる鋭い痛みです。足の横アーチが崩れることによって圧迫されやすくなります。

 治療としては横アーチを形成する足底板を作成し装着します。また趾神経が交叉している指の付け根に痛み止めと炎症止めの注射をします。またグーチョキパー体操も効果があります。

 これら保存治療で改善しない場合は、炎症で腫れた趾神経を切除します。この趾神経は切除しても、あまり困ることは無く、2,3年後には感覚が回復してくるとされています。
 


本日のコラム75 モートンパッド Morton pad

 モートン病に使う足底板:アーチをサポートすることにより、足部中足骨骨頭の負荷を軽減させます。モートン病(神経の腫れ)が存在する中足骨遠位直下に足底板を入れると症状が悪化することもあるので、前足部のやや近位に入れて横アーチを形成するようにします。