表紙に戻る
池田医院へようこそ
信頼とまごころの医療
からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科
リハビリテーション科

足根骨癒合症 Tarsal Coalition

 足根骨は足関節の下を受ける距骨その下で地面を支える踵骨、足ゆび(正確には中足骨)につながる舟状骨、三個の楔状骨(内側、中間、外側)、立方骨で構成されています。

 癒合症はこれらの足根骨が接しているところで生まれつき骨性、軟骨性、繊維性の癒合を起こしています。比較的まれな疾患です。距骨−踵骨、踵骨−舟状骨で多いのですが楔状骨−舟状骨での報告もあります。

 症状は癒合部分の痛みです。スポーツ障害や捻挫などの外傷後に痛みを訴え始めるケースが多いです。大人になってから発症することもあります。元も頻度の高い内側距骨踵骨癒合症では、近くを走行する脛骨神経を圧迫して足根管症候群(足の裏のしびれ)と起こすことがあります。

 レントゲンでは分かりにくいケースもありますが、その場合はCTを行います。

 基本は局所の安静などの対症療法を行います。癒合による痛みが改善しない場合は手術を行います。