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整形外科 外科 リハビリテーション科

 <Vesperの呪い〜右心不全と腰部脊柱管狭窄症>

 右心不全があると臥位で脊柱管の内圧が上がり、腰部脊柱管狭窄症の症状が悪化します。就寝後に疼痛のために寝られなくなります。これを「Vesperの呪い」と名付けられています。心不全の指標である脳性Na利尿ペプチド(BNP)が上昇します。右心不全の治療を行うことにより、症状は改善します。
 
 
本日のコラム254  Vesperの呪い〜右心不全と腰部脊柱管狭窄症

 数カ所の整形外科を経て当院に来られました。これまでの説明では「何も無い」「分からない」と言われていたそうです。腰部脊柱管狭窄症があり、寝るとすぐに坐骨神経痛様症状が出て困っているとのこと。起きたらどうなりますかと尋ねると、すぐに痛みは消えるそうで・・・これは・・・「Vesperの呪い」じゃないかと思い、心臓は悪くないですかと聞いたところ、心拡大があったり無かったりとのことでした。内科の投薬には利尿剤もでており、慢性心不全を思わせました。座位から仰臥位になってもらうとすぐに痛みが出現しました。ほんの10秒ほどで痛みがでました。試しに背中に毛布をいれて半坐位をとると10秒ほどで痛みは消失し、本人は狐につままれたような顔つきになってました。

 おそらく症状が悪化したこの半年間で、右心不全も悪化しているのだと思います。心不全の有無を調べて貰うことにしました。