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整形外科 外科 リハビリテーション科

変形性股関節症 osteoarthritis of the hip

 女性に多く、小児期の股関節疾患、発育性股関節形成不全などが原因となって股関節が変形し痛みを起こす病気です。最初は立つときや歩き出しに股関節周辺、そけい部に痛みが出ます。症状が進展すると歩行時に持続する痛みや安静時痛が出現するようになります。

 レントゲン撮影を行うと軟骨の減少により隙間が狭くなります。更に進むと軟骨下の骨硬化像、骨のう胞が見られます。

 治療は過体重はダイエットが重要です。いきなり大幅なダイエットは難しいのでまず2−3Kgを目標にやせてみると良いでしょう。一般には体重の5%ダイエットすると良いと言われています。

 痛みがあると運動不足になって筋力が衰えます。こうなると悪循環でどんどん歩けなくなります。従ってダイエットと並行して運動を行いましょう。水中歩行や水泳(平泳ぎは股関節に負担がかかります)が薦められています。ただ水は嫌いな人もありますので、自宅でストレッチや体操、筋トレなどを組み合わせて行うのも良いと思います。

 痛みの改善のために杖や松葉杖を使ってもらうこともあります。

 医学的な治療としては、温熱治療などの理学療法、消炎鎮痛剤の投与を行います。また保存的な治療で改善が見られない場合は、骨切り術、人工股関節置換術が選択されます。

 自分の関節は一生に一個しかありません。大切にうまく使っていくことが望まれます。
 
  
本日のコラム140 変形性股関節症 人工股関節全置換術(THA)手術適応は?

 1次性の変形性股関節症は概ね、20%以下、2次性が80%。日本では2次性のうち寛骨臼形成不全(AD)が80%、両側のADが過半数となっている。ADが高度であるほど、発症年齢が低い。OAの経過は、関節適合性が良好で、症状が少なく、レントゲン的にも変化の少ないものは進行が遅い。CE角が10%未満で50歳以上はOAが進行しやすい。


<手術適応>
 40歳未満は第1選択にはならない。関節温存術が非適応の場合のみ例外的に選択
 40〜50歳は、関節温存術とTHAの双方の利点・欠点を説明し選択する。
 50歳代以上は、THAが第1選択ではあるが、全身状態をよく勘案し決定する。

 THAの長期成績 生存率は20年以上がセメントレスで95%、セメント使用で93%と良好。