表紙に戻る
池田医院へようこそ
信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科 リハビリテーション科

関節リウマチ rheumatoid arthritis

 自己免疫疾患のひとつです。人間の体は外敵から守るように免疫システムができていますが、これが異常を来して関節の滑膜を異物と見なして攻撃してしまいます。従って滑膜の多い関節はより炎症を起こして腫れや痛みが出ます。 多くの場合、手の関節や指関節の腫れやこわばりで発症します。このこわばりは朝方に強く、更年期や中高年のために腫れるのと異なり30分以上経っても改善しません。進行すると関節の変形や破壊が起こり動かしにくくなります。

初期の段階で治療を開始するのがよいです。手が腫れて何となく関節が痛いとか気になるような症状が出てくれば最寄りの整形外科を受診してください。関節痛が無くただ腫れているだけの人も結構あります。

 怖いのは第一、第二頸椎でずれてしまうことです。これは死に直結することがありますので注意が必要です。最近ではメトトレキセートというお薬が第一選択されます。また生物学的製剤といって免疫を抑制するお薬が使われることがあります。


ACR/EULAR新基準(2009年)関節リウマチの診断基準が改訂されて以下の通りになっています。

 

【関節病変】

(1) 中・大関節に1つ以上の腫脹または疼痛関節あり 0点
(2) 中・大関節に2〜10個の腫脹または疼痛関節あり
1点
(3) 小関節に1〜3個の腫脹または疼痛関節あり 2点
(4) 小関節に4〜10個の腫脹または疼痛関節あり 3点
(5) 少なくとも1つ以上の小関節領域に10個を超える腫脹または疼痛関節あり 5点

【血清学的因子】

(1) RF、ACPAともに陰性

0点
(2) RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で低力価
2点
(3) RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で高力価 3点

【滑膜炎持続期間】

(1) <6週

0点
(2) ≧6週
1点

【炎症マーカー】

(1) CRP、ESRともに正常

0点
(2) CRP、ESRのいずれかが異常
1点


上記のスコアの合計が6点以上である症例は「RA確定例 (definite RA)」と診断。


本日のコラム386 高齢発症の関節リウマチ(RA)

 高齢発症の関節リウマチは好発年齢の60歳未満で発症し、罹病期間が長い進行性の関節リウマチとされています。高齢発症の関節リウマチにも早期と進行期があります。また、疾患活動性の高いもの、ゆっくりと進行するものがあります。

 関節リウマチの合併症の代表として、気管支性肺炎、濾胞性細気管支炎などの肺疾患があります。また心血管イベントのリスクも高いとされています。慢性腎臓病( CKD )は高齢発症RAの30%から40%程度に認められます。

 健常者においてリウマトイド因子( RF )、抗核抗体の陽性率は高まる傾向にあります。

 *高齢発症の早期 RA の特徴
  大関節からの発症が多い。急性発症や発熱を伴うことがある。Rheumatoid 因子や抗CCP 抗体は陰性であることが多い。リウマチ性多発筋痛症やRS3PE症候群に類似する場合がある。CRPが高い。
  
  
 本日のコラム396 関節リウマチ 初期症状

 発症早期に発見し治療することで病状の進行を抑えることが出来ます。
 
・関節リウマチの初期症状
 手足の小さな関節の痛み:初期は動かすときのみ痛み
 朝のこわばり:30分以上続く
 腫れ:手足がボワンと腫れる
  
 本日のコラム396 関節リウマチ 初期症状

 発症早期に発見し治療することで病状の進行を抑えることが出来ます。
 
・関節リウマチの初期症状
 手足の小さな関節の痛み:初期は動かすときのみ痛み
 朝のこわばり:30分以上続く
 腫れ:手足がボワンと腫れる