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整形外科 外科 リハビリテーション科

肋骨骨折 rib fracture

 胸部を強くぶつけたり捻ると肋骨が折れることがあります。肋骨骨折は場合により肺を傷つけて気胸や血胸を起こします。血胸や気胸が強いと命に関わることがあります。緊張性気胸といってチェックバブルになったものはただちに脱気する必要があります。

 肋骨が4本以上前後2カ所で骨折すると呼吸運動とは逆に胸郭が動き呼吸困難とあることがあります。(奇異呼吸、胸郭動揺)
更に腹腔内の肝臓、腎臓、脾臓などの損傷が合併することもあります。

 これらの大きな障害が無い肋骨骨折では保存的な治療を行います。痛みが強い場合は胸部固定帯を装着し_/ます。通常、4週間ほどで治癒します。
 肋骨骨折

 肋骨はペラペラのヘラぐらいの厚さしかないので簡単に折れてしまいます。一番重要なのは肺に刺さって気胸や血胸を起こしていないか、また多発性の肋骨骨折で奇異呼吸(フレイルチェスト)が起こっていないか十分チェックします。

 以前読んだ専門書では肋骨骨折で固定帯を使用する施設は約半数でした。何も巻かずとも通常は治ります。痛みが強い場合は固定帯を装着しますが、低換気→無気肺→肺炎と悪循環となることがありますので特に肺機能の低下したケースにでは注意が必要です。このような場合は固定帯の使用を控える方が良いと思います。
 
本日のコラム201 風呂場で転倒したケース

 風呂場で転倒して湯船の角に胸背部を強打した方です。この写真では分かりにくいですが、第8肋骨骨折、外傷性気胸を起こしています。エコーでは,少量の血胸も認めました。(立位XPでは写らない程度)

 こういった血気胸は当初軽度でも進行して肺虚脱を起こして死に至ることがありますので、高次病院に行って貰いました。そのご経過順調で、数日、安静にし肺も膨らんで快復されました。


・左写真:右胸部、肺尖部に気胸による肺萎縮像を認めます。
・右写真:エコー像 少量の血胸を認めます。(これだけ少量だとCTでは描出できなかったと報告がありました。)

*患者さんのご厚意により掲載の許可を頂いております。ありがとうございました。