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もう歳だから?

 
 歳だからもう駄目だとか、出来ないとか諦める必要はありません。若い頃のように早く走ったり激しく運動したりすることは難しいですが、日頃の心がけ次第で、町を歩き、バスに乗って出かけたりして、身体の状態ををうまく保つことは可能です。

 前向きに頑張れない時もありますが、少し気持ちを切り替えることが出来れば、年齢以上に元気になることも可能です。まだまだ頑張れると思うことで身体も元気になってきます。

 90歳を超えてもちょっとした心がけで元気に過ごせます。
 

 
筋力、バランス力、骨量は連動しています

 長年、患者さんをみていると、80-90歳でも元気な方もいれば、70歳代で弱ってしまう方もあります。この差はどこから来るのでしょう。心臓や肺など内臓の疾患で運動制限が生じる方もありますが、多くは腰や膝に故障を抱えて痛みのために徐々に気持ちも後ろ向きになり、歩くことを控え、家に閉じこもってしまい、ついには部屋から出ることも厭うようになります。

 このような悪循環を断ち切るにはどうした良いのでしょう?

 年齢とともに筋力やバランス力が落ちてきますので、ちょっとしたことで転倒したりします。さらに運動不足により骨量が低下し、骨粗しょう症が進むと小さな外力で骨折を引き起こします。(脆弱性骨折)こうなると下り坂を転げるように、身体が弱って寝たきりに近づいていきます。

 この寝たきりへの連鎖を断ち切るには、適切な運動を行うことが必要です。筋力やバランス力は、適切な運動を行うことによって回復することが分かっています。また運動により骨量の改善、心肺機能の向上も見込めます。

 腰痛や膝痛を放置せずに、骨粗しょう症の予防や治療をしっかりと行い、適切な運動を継続することが大切と考えます。