尾骨痛とは、座ったときに尾骨(おしりの一番下の骨)が痛くなる病気です。尻もちをついたり、長時間硬い椅子に座ったりすると起こりやすく、女性に特に多いです。尾骨は通常3~5つの骨がつながってできており、形や角度が人によって違うため、正常な変化と病気の区別が難しいこともあります。痛みは排便や性行為でも悪くなることがあり、ストレスやうつ病が関係しているケースもあります。多くの場合、数カ月から数年で自然に治りますが、腫瘍や感染症が隠れていることもあるため、しっかり診断することが大切です。
尾骨痛 Coccydynia
尾骨の痛みは尾骨の打撲や骨折で起こりますが、慢性の繰り返す刺激でも起こります。
尾骨骨折や尾骨の関節の障害、仙尾骨靱帯の損傷などが原因となります。
主な原因
- 外傷(打撲・骨折):尻もちをついたり、転倒したりすると尾骨が損傷し、痛みが長引くことがあります。
- 長時間の座位:硬い椅子に座り続けることで尾骨に圧力がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
- 姿勢の問題:猫背や骨盤の歪みが尾骨に負担をかけ、慢性的な痛みにつながることがあります。
- 妊娠・産後:ホルモンの影響で骨盤が緩み、尾骨周辺の靭帯が伸びることで痛みが生じることがあります。
- 病気:尾骨滑液包炎や仙骨脊索腫などの疾患が原因となる場合もあります。
対処法
- 座り方の工夫:深く腰掛け、背筋を伸ばして座ることで尾骨への負担を軽減できます。
- クッションの使用:ドーナツ型のクッションを使うと、尾骨への圧力を減らせます。
- ストレッチと筋力強化:骨盤周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高めることで痛みを軽減できます。
- 温熱療法:慢性的な痛みには入浴で温めるのが効果的です。
タクシードライバーのように長時間座位を保持する場合にも尾骨部痛が起こることがあります。
鑑別は直腸疾患、仙骨・尾骨腫瘍などがあります。診断にはレントゲン撮影に加えてCTやMRIが有効です。
治療は病状に応じて行います。
参考:『整形外科有痛性疾患 保存療法のコツ下』