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整形外科 外科 リハビリテーション科

くる病

くる病 Rachitis 骨軟化症 osteomalacia

いずれもビタミンDの不足で起こる病気です。小児(骨成長期)の場合はくる病を、大人(骨成長後)の場合は骨軟化症を起こします。

くる病・骨軟化症と骨粗しょう症はいずれも骨が弱くなりますが、骨の成分の割合が同じまま全体として減るのが骨粗しょう症で、くる病・骨軟化症は骨成分である骨基質と骨塩のうち骨塩が減る病気です。


くる病はビタミンDの不足で起こることが多かったのですが、今は食生活の改善が進み減少しています。ビタミンDの活性酵素の障害やビタミンDの受容体の異常によって起こることがあります。

くる病の症状は、低身長、頭蓋骨の軟化、下肢の変形、肋骨念珠、胸郭や脊椎の変形が起こります。

治療はビタミンDの投与を行います。低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病の場合は、リン製剤もビタミンDに追加します。

骨軟化症はくる病と同じようにビタミンDの不足で発症します。ただし最近は食生活の改善により食事性のものは減っており、ビタミンD抵抗性くる病の成人型が増えています。

エビデンス:栄養性くる病の予防と治療

ビタミンD欠乏による栄養性くる病は、ビタミンDの補充と十分なカルシウム摂取により予防・治療が可能で、その診断・管理指針が国際的なコンセンサスとしてまとめられています(Munns ら. J Clin Endocrinol Metab. 2016)[1]

エビデンス:低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病の治療

低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病(X連鎖性低リン血症性くる病)では、従来から経口リン製剤と活性型ビタミンDによる治療が行われてきました(Imel ら. Lancet. 2019)[2]

エビデンス出典(全2件)を見る
  1. Munns CF, Shaw N, Kiely M, et al. Global Consensus Recommendations on Prevention and Management of Nutritional Rickets. J Clin Endocrinol Metab. 2016;101(2):394-415. PMID: 26745253.
  2. Imel EA, Glorieux FH, Whyte MP, et al. Burosumab versus continuation of conventional therapy in children with X-linked hypophosphatemia: a randomised, active-controlled, open-label, phase 3 trial. Lancet. 2019;393(10189):2416-2427. PMID: 31104833.

参考:『整形・災害外科 2021.8 整形外科領域の稀少疾患診療』 / 『整形・災害外科 2024.4 薬物療法が奏功する整形外科疾患』 / 『Orthopaedics』2022年11月号 / 『関節外科2021.3 整形外科疾患に対する最近の新薬』 / 『これが私の小児整形外科診療 改訂第2版』