表紙に戻る
池田医院へようこそ
信頼とまごころの医療
からだにやさしい医療をめざして

整形外科 外科
リハビリテーション科

横足根関節炎=Chopart関節炎 arthritis of the midtarasal joints

ショパール関節は踵骨と立方骨の関節、距骨と舟状骨の関節を合わせたものを言います。足関節のやや前方に位置します。関節と言ってもそれほど可動域はありません。

臨床的知見

中年以降の女性に多く、明確な外傷歴がないことも多い

距舟関節の不適合や舟状骨のアライメント異常
が背景にあることがある

足底板による保存療法は初期には有効だが、変形が進行した例では効果が限定的

関節固定術は疼痛軽減と機能改善に有効とされるが、可動域制限を伴うため適応の見極めが重要


発症の原因と病態

原因

内容

繰り返しの負荷

つま先立ちやジャンプなどの反復動作

外傷

捻挫や転倒による関節周囲の損傷

変形性関節症

加齢やアライメント異常による関節軟骨の摩耗

先天的要因

骨配列異常や靭帯の弛緩など


かかとを挙げる動作を繰り返したり、外傷などで起こります。治療の基本は痛む動作を控えることです。また消炎鎮痛剤、温熱治療、局所注射などが有効です。

保存療法(初期・軽症例)

方法

内容

安静・動作制限

痛みを誘発する動作(つま先立ちなど)を控える

消炎鎮痛薬(NSAIDs)

痛みと炎症の軽減

温熱療法

血流改善と筋緊張の緩和

局所注射

ステロイド注射などによる炎症抑制

足底板・装具

アーチ支持や荷重分散を目的としたインソール使用


手術療法(進行例・変形例)

適応

手術内容

関節変形が進行

関節固定術(関節の安定化)

骨棘や骨新生が著明

骨棘切除・骨切り術

関節裂隙の狭小化

距舟関節・踵立方関節の固定術(単独または複数)