骨挫傷 bone bruise
骨挫傷とはMRIによる診断です。外傷により衝撃が骨髄を一部破壊して骨髄の中に浮腫を起こします。そうするとMRIではT1強調で低信号、T2強調で高信号となります。外傷機転があり、同部に痛みがありMRIでこの所見がみられたらまず間違いなく骨挫傷と診断できます。
部位や程度に寄りますが、4-12週ほど痛みに応じて保存的治療を行います。痛みが強ければ免荷し松葉杖等を使用します。短期間固定することもあります。
治療は「骨折に準じる」理由と実際の対応
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項目 |
骨挫傷における対応 |
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安静 |
荷重制限・固定(松葉杖やギプス) |
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炎症管理 |
RICE処置+NSAIDs |
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画像診断 |
MRIで経過確認(X線では不明瞭) |
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回復期間 |
6〜12週間が目安(部位により変動) |
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リハビリ |
骨癒合後に可動域・筋力回復 |
「骨折ではないから軽症」と誤解されがちですが、骨挫傷も骨折と同様に慎重な管理が必要です。
治療上の注意点
無理な荷重や運動再開は禁物:骨内部の修復が遅れ、慢性痛や機能障害の原因に
MRIでの経過観察が有効:特に症状が長引く場合は再評価を推奨
骨折と同様に「完治まで待つ」姿勢が重要
なかにはレントゲンで分からない不顕性骨折を併発していることがあるので注意が必要です。
一般的に多いのは転倒などで膝をぶつけて起こります。大腿骨や脛骨に骨挫傷が起こります。十字靱帯や側副靭帯の損傷を伴うこともありますのでMRIで正確に診断します。

膝蓋骨の小骨折と骨挫傷です。T1強調で骨挫傷は低信号として描出されます。レントゲンでは小骨折は描出されませんでした。
参考:『関節のMRI 第3版』 / 『下肢MRI 読影の一手 3120画像からみた定跡』