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信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして |
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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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円板状半月板 discoid meniscus 半月板は膝の中でクッションの役目を果たしています。内側と外側に一つずつあります。通常は英文字の「C」の形をしており中央部はありません。ところが胎生期に中央部が退縮せずに、中央部にも半月板が存在し分厚くなっていることがあります。 頻度は3.6%程度。 *MRI分類 完全円板状半月板 不完全円板状半月板(正常より大きいが脛骨軟骨面の被覆が80%未満) Wrisberg型 大きさに関わらず、半月板後方の骨性付着部が欠損し、Wrisberg靱帯のみで半月板後方が付着しているもの 円板状半月板の多くは内側よりも外側半月板に見られます。スポーツなどで負荷が大きくなってくる時期に痛みや引っかかり感が生じてくることがあります。部活で膝の痛みが出て治ず受診するケースや中高年で発症するケースもある。症状は、膝の轢音、疼痛、引っかかり、膝くずれ、水腫、弾発膝、ロッキング、可動域制限などがある。円板状半月板の構造上、中央部は支える弾力性に乏しくクッション機能が低下している。こういったことから障害が出やすい。症候性(有症状)のものは両膝であることが多い。 レントゲン撮影でも関節の合間(裂隙)が広くなって写る場合は分かることも、実際にはMRIで診断する。 MRI;中節部の横径が外側脛骨関節面の半分以上に及ぶ。正常半月板に比して分厚い。
治療;断裂の無い無症候のものは原則として経過観察。症候性で保存的(運動の調整やストレッチ、筋トレ)にて経過を見て症状が改善しない場合は鏡視下に手術を行う。全切除では無く、中央部のみ切除して形を整えて半月板を温存する手術を行う。転位している場合や後方が欠損している場合など縫合術を追加する。MRIで偶然見つかったような場合に予防的に手術を行うようなことはない。 円板状半月板の15%程度に離断性骨軟骨炎(外側が多い)が起こるとされる。半月板の損傷に関わらず生じる。半月板全切除後や亜全切除後にも生じることがある。 円板状半月板に離断性骨軟骨炎を合併した場合は、保存的治癒は困難で円板状半月板と合わせて手術療法を行います。円板状半月板の形成切除+修復で離断性骨軟骨炎が治癒するケースも報告されている。 |
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