中足骨頭痛症(中足骨骨頭痛) metatarsalgia
歩くと足趾の付け根が痛くなります。特に第2MTP関節底に多く見られます。これは第二中足骨が一番長いのと横アーチが崩れて発症します。中高年になるとクッションの役目をする脂肪組織も薄く弱くなり、更に横アーチがフラット化し、歩行すると骨に圧力が加わりやすくなります。また運動やハイヒールなどでも起こります。原因を明らかにして対応しないといつまでも痛みが続きます。
病態と原因
|
要因 |
説明 |
|---|---|
|
解剖学的特徴 |
第2中足骨が最も長く、荷重が集中しやすい |
|
横アーチの崩れ |
加齢や歩行習慣によりアーチが低下し、骨頭への圧力増加 |
|
脂肪組織の萎縮 |
中高年でクッション機能が低下し、骨への衝撃が増加 |
|
外的要因 |
ハイヒール、運動、長時間の立位など |
鑑別診断
|
疾患名 |
特徴 |
鑑別ポイント |
|---|---|---|
|
フライバーグ病 |
第2中足骨頭の骨壊死 |
MRIで骨髄浮腫や骨壊死像 |
|
モートン病 |
第3・4趾間の神経腫 |
神経症状(しびれ、放散痛)、Mulder徴候陽性 |
|
関節リウマチ |
多関節炎、滑膜炎 |
血液検査(RF, CCP抗体)、関節の腫脹と変形 |
|
ストレス骨折 |
中足骨の疲労骨折 |
X線やMRIで骨折線、骨膜反応 |
靴は、クッションの役目である脂肪組織がへたっているため中敷きが厚く柔らかく、かつ中足骨骨頭に負荷がかからないように靴底は固く容易に曲がらないスニーカーもしくはウォーキングシューズを選びます。パンプスやハイヒールは避けます。
治療は病状にあった足底板(インソール)を作成し、痛みが強ければ、希望により抗炎症剤を使います。第二中足骨骨頭が循環障害を起こすフライバーグ病や関節リウマチ、モートン病などと鑑別する必要があります。
中足骨頭痛症の治療と対応(表形式)
|
分類 |
対応内容 |
解説 |
|---|---|---|
|
保存療法 |
足底板(インソール)作成 |
中足骨骨頭への圧力を分散し、疼痛軽減 |
|
靴の選択 |
荷重分散と衝撃吸収を目的とした靴の工夫 |
|
|
└ 厚く柔らかい中敷き |
脂肪組織の萎縮を補うクッション性 |
|
|
└ 固くて曲がりにくい靴底 |
骨頭部の過屈曲を防ぎ、安定性を確保 |
|
|
└ パンプス・ハイヒールは避ける |
前足部への過剰荷重を防ぐため |
|
|
薬物療法(希望に応じて) |
炎症や疼痛の緩和を目的とした薬剤使用 |
|
|
└ NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) |
一時的な疼痛緩和に有効 |
|
|
補足的アプローチ |
歩行指導 |
前足部への過剰荷重を避ける歩行様式の指導 |
|
筋力強化 |
足底筋群・下腿筋群の強化によるアーチ支持 |
|
|
体重管理 |
荷重負担の軽減による症状改善 |