筋肉の再生とは、けがをした筋線維が自分で治す力のことです。損傷後、壊れた部分には炎症細胞が集まり、古くなった組織を掃除しながら、筋衛星細胞(筋の元になる細胞)が活性化して新しい筋線維を作り始めます。この再生は約2週間で形になりますが、完全に元通りになることは少なく、瘢痕(かたまり)の組織と混ざって「小筋腱接合部」と呼ばれる弱い部分が残ることがあります。運動を早めに始めることが再生を助けますが、無理な動きは逆に瘢痕化を進めてしまうため、適切な負荷のタイミングが大切です。血腫ができることは稀で、むしろ周囲の組織が酸欠状態になることが再生を妨げる要因となります。
筋肉の再生 muscle regeneration
最近の知見として、筋肉の再生はこれまで考えられてきたより旺盛で、条件を整えてやれば瘢痕化を減らし、機能的にも形態的にも回復することが分かっています。
損傷や血行障害が強いと結合織化(瘢痕化)や脂肪化が生じ瘢痕治癒となってしまう。
破壊期(受傷直後)
損傷の拡大を防ぐために収縮帯や凝固物質が筋線維の断端部を覆う。
炎症期(受傷2-3日後)
マクロファージが遊走し、壊死物質が貪食される
修復・再構築期
筋衛星細胞が活性化され筋芽細胞となり、互いに融合し多核の筋管細胞→筋原繊維の形成→最終的には2-3週で肥大した筋繊維として再生する。
☆不動期間は1週間以内にすべきとされ、受傷後1週間以降は一定の運動負荷を掛けて、筋衛星細胞の活性化をうながす。
筋肉の短縮
筋肉の筋節長の短縮と筋攣縮があります。前者は圧痛がなく後者は圧痛があります。坐骨神経痛などの神経痛も筋肉自体に圧痛は出ません。