BCG骨髄炎 osteomyelitis of BCG
結核の予防接種に使われるBCGの副反応としてBCG骨髄炎があります。BCGは弱毒化されていますが生ワクチンなので免疫力が低下した幼児を中心として発症すると言われています。極めてまれで日本では年間5例ほどしか発症しません。
通常、接種後数ヶ月〜1年以内に骨髄炎を起こしますので腫れや痛み、熱発などの症状が中心です。治療は抗結核剤の服用でほとんどが問題なく治るとされています。まれですが頭の片隅に置いておきたい病気の1つです。
BCG骨髄炎は稀な非定型骨感染症であり、特に免疫不全児や乳児において注意が必要です。MRIによる早期診断と、BCG菌特異的PCRによる同定が診断の鍵となります。治療は原則として**抗結核薬の長期投与(6〜12ヶ月)**が必要で、外科的介入は病変の進行度に応じて判断されます。
最近、免疫力が低下していない幼児にも発症することがあり問題となっています。
エビデンス:BCG骨髄炎の診断
BCG骨髄炎(BCGワクチン後のまれな合併症)は、乳幼児の骨端・骨幹端に生じ、画像に特徴があると総説でまとめられています。(Tsujioka Y ら. Skeletal Radiol. 2022)[1]。
エビデンス:治療と経過
小児のBCG骨髄炎(BCG由来のM. bovisによる)の臨床像・治療・経過が、罹患部位別に症例集積で報告されています(BCGはピラジナミド耐性)。(Huang CY ら. J Pediatr. 2019)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Tsujioka Y, Nozaki T, Nishimura G, Miyazaki O, Jinzaki M, Kono T. BCG osteomyelitis: tips for diagnosis. Skeletal Radiol. 2022;51(8):1571-1584. PMID: 35043224.
- Huang CY, Chiu NC, Chi H, Huang FY, Chang PH. Clinical Manifestations, Management, and Outcomes of Osteitis/Osteomyelitis Caused by Mycobacterium bovis Bacillus Calmette-Guerin in Children: Comparison by Site(s) of Affected Bones. J Pediatr. 2019;207:97-102. PMID: 30577978.