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整形外科 外科 リハビリテーション科

黄色靭帯骨化症

黄色靭帯骨化症とは、背中の脊柱管の後ろにある黄色靭帯(脊髄を守る靭帯の一つ)が厚くなり、骨のように硬くなる病気です。特にアジア人、特に日本人に多く、50歳以上で発症しやすいですが、若いアスリートにもまれに見られます。骨化は主に胸椎の下部(T10~L2)で起こり、脊髄を後ろから圧迫して、足のしびれや歩きにくさ、膀胱の調子が悪くなる症状を引き起こします。頸椎や腰椎ではほとんど起きず、石灰化(カルシウムの沈着)とは異なる骨の変化です。症状はゆっくり進みますが、軽い衝撃で急に悪くなることもあります。CTやMRIで正確に診断され、神経の圧迫が強い場合は手術が必要になります。

黄色靱帯骨化症 OFL ossification of the ligament flavum

黄色靱帯は上下の椎弓間を架橋し、脊柱管の後壁とと側壁を構成します。黄色靱帯骨化症はこの靱帯が何らかの原因で肥厚し骨組織に置換され脊柱管が後側壁より圧迫狭窄された状態をいいます。

アジア人に多く、胸椎部の脊髄・神経根圧迫症状を起こす代表疾患となっています。下位胸椎から胸腰椎移行部に多く頚椎での発症はほとんどありません。調査によると30歳以上で発生することがほとんどで、30歳以下ではほとんどありません。最近の報告では30歳未満でもアスリート特に野球のピッチャーで黄色靱帯骨化症による手術例があります。右投げなら左側の肥厚が大きくなる傾向があります。

症状は患側の肋間神経痛、下部胸壁の痛み(違和感、張り感、筋肉痛様)を中心に、時に下肢のしびれや下肢筋力の低下が起こります。

診断はMann試験陽性に加えて、レントゲン、MRIを行い、CTによる精査が必要です。保存的な治療を行って改善しない場合は手術を考慮します。

Mann試験:両足を前後につけて起立し閉眼させます。体幹が動揺し10秒以内に足の位置がずれる時を陽性とします。脊髄後索路障害による平衡機能障害の可能性があります。

参考:『脊椎脊髄J2020.2 脊柱靭帯骨化症 up to date』

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