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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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サルコペニア sarcopenia 、サルコペニア肥満 サルコペニアという言葉を聞かれたことがあると思いますが、これはサルコペニア(sarcopenia)=sarco(筋肉)+penia(減少)という造語です。病気の定義としては「加齢に伴う筋肉の減少」となっています。サルコペニア肥満とは、筋肉の減少と肥満を併せ持った病態です。 サルコペニアの原因は1次性(年齢による)、2次性(疾患による)に分けられています。 四肢体幹筋、嚥下筋、呼吸筋など全身の筋肉が衰えます。従ってこれらにより歩行障害、えん下障害、呼吸障害が起こることになります。 サルコペニアを改善させるには筋肉を増やす必要があります。30歳を超えると毎年1%ずつ筋肉が減っていきます。60歳を超えると1-2割の人がサルコペニアとなり、70歳を超すと過半数がサルコペニアとなっています。(80歳以上で過半数とするデータもあります。) サルコペニアの予防は、筋肉を減らさないことですので筋トレや有酸素運動が欠かせません。画一的な運動を行うのではなく、継続できる好きな運動をするのが良いでしょう。また体力に応じて行う必要があります。 お手軽な四肢体幹の運動としては簡単な筋トレと散歩がお勧めです。筋トレも無理のないようにします。散歩は最初はゆっくりとすれば良いでしょうし、慣れてきたら速く歩くように努めます。このあたりは個々の体力差が大きいと思われますので、それぞれ主治医に相談してください。 サルコペニアに肥満を併発した場合は、ダイエットも重要です。食事療法だけでダイエットを行うと筋肉の異化作用が起こって筋が更に減少します。一説には3ヶ月の食事のみのダイエットで生じる筋肉の減少は5年分の自然減少に匹敵するといわれています。 サルコペニア肥満の改善には筋肉量を増やす目的と脂肪を減らすことを同時に行う必要があります。すなわち適切な食事療法と筋トレ、有酸素運動をうまく組み合わせることが重要です。 |
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