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整形外科 外科 リハビリテーション科

Sever病

Sever病とは、成長期の子どもに起こるかかとの痛みで、正式には「踵骨骨端症」といいます。10歳前後の男の子に多く、サッカーや陸上など、ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツで発症しやすいです。かかとの骨(踵骨)にはまだ柔らかい成長部(骨端核)があり、アキレス腱や足底の筋膜が引っ張ることで微小な損傷と血流の障害が起き、痛みを引き起こします。押すと痛いのが特徴で、腫れや熱はあまりありません。レントゲンでは骨の形が変わっているように見えることもありますが、健常な子どもにも見られるため、痛みの有無が診断のカギです。骨が完全に固まる14~17歳頃までには、自然に治ります。

成長期のかかとの痛み「シーバー病」ってなに?

シーバー病(正式には「踵骨骨端症」)は、成長期の子どもに多く見られるかかとの痛みの原因のひとつです。特に、サッカーやバスケットボールなど、走ったり跳んだりするスポーツをしている10歳前後の男の子に多く発症します。

どうして痛くなるの?


成長期のかかとの骨(踵骨)は、まだ完全に硬くなっておらず、骨端軟骨という柔らかい部分があります。ここにアキレス腱や足底腱膜が付着していて、運動によって引っ張る力(牽引ストレス)が繰り返しかかると、炎症が起きて痛みが出るのです。

原因と問題点


筋肉や腱の柔軟性不足(成長に骨が先行し、筋腱が追いつかない)
偏平足やハイアーチなど足の形状

サイズが合わない靴やクッション性の低い靴

運動後のケア不足(アイシングやストレッチの欠如)

どんな症状が出るの?

症状 説明
押すと痛い かかとの後ろを押すと痛がる
歩くと痛い 特に運動後や朝起きたときの一歩目が痛い
歩き方が変わる つま先立ちで歩いたり、かかとを浮かせて歩く
腫れや熱感 激しい運動後に腫れることも

診断と検査

問診と触診が基本。かかとを押して痛がるかを確認。
レントゲンでは、骨端核の不整像や硬化像が見られることがありますが、正常でも似た所見が出るため、臨床症状が重要です。

治療とセルフケア

基本は保存療法(手術なし)で、以下のような方法が効果的です:

方法 内容
安静 痛みが強いときは2〜3週間の運動制限
アイシング 運動後や痛みが強いときに冷やす
インソール かかとを1cmほど高くしてアキレス腱の緊張を緩和
‍️ ストレッチ アキレス腱やふくらはぎ、足底腱膜の柔軟性を高める
サポーター 歩行時の衝撃を和らげるための補助具も有効
超音波治療 血流を促進し、炎症を和らげる補助療法として注目

予後と再発予防

多くの場合、成長とともに自然に治癒します。
ただし、再発することもあるため、以下のような予防が大切です:

予防のポイント

スポーツ前後の

ストレッチとアイシング

サイズの合った靴とクッション性のあるインソール

疲労がたまる前に

休息をしっかり取る

痛みが出たら無理せず早めに対処

鑑別疾患



小児・運動負荷・踵の痛みで条件反射的にセーバー病と診断してはいけない。
少なくとも下記の疾患は念頭において診療をすすめる。

1. アキレス腱付着部炎
 小児でも起こりうる
 圧痛は踵骨後上方
 シーバー病と部位・症状が重なることがある
 同時に発症していることもある

2. 踵骨疲労骨折

安静時痛・持続痛
MRIで骨髄浮腫を認める

3. 滑液包炎(後踵部滑液包炎)

靴による刺激
局所の腫脹・熱感

4. 感染・腫瘍

発熱、夜間痛、全身症状を伴う場合は要注意

参考:『リウマチ・膠原病診療 マスト&ベスト』 / 『足の画像診断_小橋由紋子』 / 『これが私の小児整形外科診療 改訂第2版』 / 『足の腫瘍性病変・小児疾患の診かた 明日の足診療II』 / 『臨床整形外科』2022年5月号「もう悩まない 子供と思春期の整形外科診療」

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