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信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして |
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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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足根洞症候群 sinus tarsi syndrome まず足根洞は、足根骨である距骨下関節である距骨と踵骨とが外側前方に形成する窪みをいいます。洞穴のように奥に続いているので「洞」という名がついています。 簡単に言うと「骨と骨の隙間」です。ここには、骨間距踵靱帯があり距骨と踵骨を留めて安定させています。また、足根洞内には、神経終末が多数集まっており、痛みが出やすいとされています。 原因と病態
足関節の捻挫後に難治性の足関節痛を訴える患者のなかには、足関節捻挫に加えて距骨下関節も同時に捻り、骨間距踵靱帯を部分損傷し、不安定性が大きくなり、豊富な神経終末(侵害受容器)が過敏になってしまいます。 疼痛は足根洞の開口部に起こりますが、下腿の易疲労感やしびれ、また腓骨筋の過緊張による足関節の運動制限をみることがあります。 症状 外くるぶしの前下方に圧痛 不安定感(足首が「崩れる」ような感覚) 歩行時痛(特に不整地や片脚荷重時) しびれやだるさ(神経終末の刺激による) 腫脹や熱感(活動後に一時的に出現することも) 診断
典型例では、捻挫から数ヶ月後に発症します。はっきりした起点がない場合もあります。治療は、足根洞内にステロイドと局麻剤を注射します。(局麻剤単独もあり)注射が効けば、足根洞症候群である典型的な所見となります。 注射が苦手な方の場合は、NSAIDsを服用します。また局所の安定を図るために、足関節にU字型シーネ固定を行うこともあります。これは取り外しが出来ますので入浴やリハビリを行いやすいです。 治療 保存療法(第一選択) 安静・アイシング・NSAIDsインソールや足底板:距骨下関節の安定化 テーピング(ヒールロック):外側支持の補助 術後のリハビリは重要で足関節の前後屈、側屈、回旋運動などを行います。また、長・短腓骨筋、後脛骨筋のトレーニングもしっかりと行います。 捻挫の痛みが長く続く場合はまず疑ってみることが大切です。 ■ステロイド注射の実際の使い方 目的 回数と頻度
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