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整形外科 外科 リハビリテーション科

 
本日のコラム595 膝滑膜ひだ障害(タナ障害) symptomatic synovial plica of the knee joint

 胎生期には膝は三つの隔壁にて形成され、胎生10週ぐらいで退縮する。なかには「ひだ」として遺残、膝関節の障害を引き起こすことがある。膝蓋内側滑膜ひだ、膝蓋上滑膜ひだ、膝蓋下滑膜ひだ、膝蓋外側滑膜ひだがある。臨床的には膝蓋内側滑膜ひだが問題となる。症状は膝蓋骨内側の痛みで、外傷後や運動負荷で症状が出てくることが多い。ひだとしての遺残は内側18.5〜80%であり、画像上認めても必ずしも症状が出ているとは限らないことに注意する。膝蓋内側滑膜ひだなら膝蓋骨内側の疼痛、引っかかり感が多いが、不安定性が主訴となることもある。治療は保存療法として消炎鎮痛剤などの対症療法に加えて、膝周辺の筋トレ、理学療法、滑膜ひだへのステロイド注射などを行う。これらで改善しない場合は、鏡視下にてタナを切除する。

 現在ではタナ障害であるからすぐに手術するのではなく、症状がどうしても改善せずに日常生活やスポーツで支障がある場合にのみ行う。かつてのようにタナ障害=手術では無い。