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信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして |
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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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足根管症候群 tarsal tunnel syndrome 足関節内果後方をにある足根管でガングリオンなどの腫瘤により後脛骨神経が圧迫されて絞扼性神経障害が起こります。足底のしびれや痛みが生じます。原因の治療を行います。 足根管とは? 位置:内果(内くるぶし)の後下方にあるトンネル状の構造 構成:屈筋支帯(flexor retinaculum)で覆われた空間 後脛骨神経(主に障害される) 後脛骨動静脈 長趾屈筋・長母趾屈筋・後脛骨筋腱 後脛骨神経は足根管を通る前に踵骨枝、趾外転筋枝、外側足底神経、内側足底神経に分かれます。それぞれ絞扼部位によって症状が異なります。踵骨枝は足根管を通る前に分岐するので足根管症候群の場合、踵の症状がないか弱い。 主な症状
踵骨枝の絞扼や周囲の炎症により踵骨に痛みが出ることがあります。これを jogger's footといい、運動時の放散痛やかかとの異常感覚が出ます。 原因とリスク
治療は足根管を圧迫する腫瘤病変があれば、摘出します。原因がはっきりしない場合は、保存療法を行います。局所安静、局麻剤とステロイドの足根管内への注入など。足根管癒合症では距骨下関節で骨性もしくは線維性に癒合があれば、足根管を圧迫することがあります。 保存治療 手術療法(保存療法無効例) 屈筋支帯切開術(神経除圧)圧迫要因であるガングリオン・骨棘の摘出 距骨下関節の矯正術(扁平足合併例) 後脛骨神経障害を起こす足根管症候群を後足根管症候群とし、前方の深腓骨神経障害を起こすものを前足根管症候群と呼ぶことがあります。 |