外傷性肩関節不安定症とは、肩の脱臼や亜脱臼をきっかけに、肩が何度も外れそうになる状態です。特に20歳以下の若者やスポーツ選手に多く、初回の脱臼で再発するリスクが非常に高いです。原因は、肩の関節唇(関節を深くする軟骨)が前方から剥がれる「Bankart損傷」や、上腕の骨にへこみができる「Hill-Sachs損傷」などです。これらは、タックルや転倒などの強い外力で起こり、単なる痛みとは違い、肩が「動くたびに外れそう」という不安感を伴います。画像検査で骨や軟組織の損傷を確認し、若年者では保存療法より手術が一般的です。
外傷性肩関節不安定症 traumatic unstable sholder (骨性bankart損傷、bankart損傷)
外傷により肩関節が亜脱臼、脱臼をすると不安定性が残ることがあります。これは肩関節の上腕骨骨頭を受けている肩甲骨関節窩の関節唇や同部の骨が裂離して起こります。
脱臼の機序から前方脱臼をすると関節唇の前側が剥がれます。これをbankart損傷と言います。関節唇を支えている骨が剥がれることを骨性bankart損傷と呼びます。
診断はMRIやCTを行います。症状が強い場合は鏡視下に修復術を行います。
参考:『関節外科』2024年3月号「ゆるい肩(非外傷性肩関節不安定症)」 / 『Orthopaedics』2023年11月号「Loose shoulderの診療」