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整形外科 外科
リハビリテーション科


 手足にギプスを巻いたときの注意事項

 骨折や捻挫で患部を安定させるために固定することがあります。患部の片側だけを固定する場合をシーネ固定、全周を固定する場合はギプス固定を行います。

シーネ固定やギプス固定を行なった後、外傷の経過によっては患部がひどく腫れて、相対的に締まりすぎることによって循環障害や神経障害を引き起こすことがあります。

 ギプスを巻いたときの注意事項を列記しておきます。

 1.ギプスを巻いた手足は特に24時間以内(〜72時間)は、腫れが強くなり障害を起こすことがありますので、患部を心臓より高い位置になるように心掛けてください。

 ■爪の色が悪い
 ■手足の指がしびれる
 ■手足がひどくはれる
 ■手足の指が冷たい

 このような症状が出てきたり、強くなるようであれば、すぐに医療機関に連絡し受診するようにします。決して朝まで待つようなことはせずに、ただちに受診します。

 2.ギプスの材質は水に弱いので、濡らさないようにします。
   お風呂に入るときは、ギプスの上にタオルを巻いてナイロン袋をかぶせます。

 3.注意事項

 ■締まってしびれたり痛かったりするときはただちに医療機関へ受診してください。主治医のいる医療機関へ連絡が付かない場合は、最寄りの救急病院をただちに受診してください。

 ■寝るときは座布団やクッションの上にのせて、心臓の位置より高くなるようにします。
 ■手足の指の間は汚れやすいので清潔にしましょう
 ■かゆいときは、保冷剤をかゆい部分にあてるか、上からトントンとたたくようにします。物差しやボールペンなどを差し込まないようにします。
 ■スラックスなどは、履くときは悪い方の足から、脱ぐときはよい方の足から脱ぐようにします。
 ■トイレは、洋式かポータブルトイレが安全です。
 ■膝下までのギブスは、寝るときに外側に倒さないようにします。腓骨神経麻痺を起こさないため。
 ■松葉杖は、両手でしっかりと支え、腋が当たらないようにします。腋窩神経麻痺の予防。