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整形外科 外科 リハビリテーション科

Turf toe Turf toe

Turf toeとは、人工芝などで靴が地面に引っかかり、足の親指の付け根が過度に反らされて起きる損傷です。特に踏み返しの瞬間に、親指の裏側を支える「蹠側板」という靱帯や種子骨(親指の裏にある小さな骨)が傷つきます。痛みは腫れや内出血とともに、歩くときや走るときに強く出ます。軽い場合は数日で治りますが、靱帯が完全に切れた場合、関節がぐらつくようになり、長く治りにくくなります。レントゲンでは見えないことも多く、MRIや超音波で正確に診断されます。放っておくと親指が伸びにくくなる「強剛母趾」や、慢性的な関節痛に進むこともあります。

Turf toe

アメフトなどで人工芝や硬い土のグランドで柔らかい靴を履いて強く母趾を過伸展すると母趾-種子骨-中足骨をつないでいる靱帯が断裂します。

この捻挫により関節包や靱帯の損傷、裂離骨折、種子骨損傷が起こります。靱帯断裂が起こると種子骨がずれることがあります。またMTP関節が背側方向に不安定となります。

主な症状

母趾球部の腫脹・内出血・圧痛
背屈時痛(踏み返し動作で強くなる)
歩行困難、可動域制限
重症例では関節の不安定性や動揺性

診断と分類(Anderson分類)

グレード

病態

治療方針

Grade I

軽度捻挫、レントゲン正常

安静・アイシング・テーピング(3〜5日)

Grade II

蹠側板や関節包の部分損傷

2週間の安静+固定・リハビリ

Grade III

完全断裂、剥離骨折を伴う

ギプス固定(4〜6週)+リハビリ、必要に応じて手術

治療とリハビリ


急性期:RICE処置(Rest, Ice, Compression, Elevation)
固定:背屈制限テーピング、硬いインソール、ロッカーボトムシューズ
リハビリ:可動域訓練 → 筋力強化 → スポーツ復帰
重症例:MRIで軟部組織評価、手術検討

予防と再発防止

硬い地面では靴底が硬く反りにくいシューズを選択
スポーツ前のウォームアップと母趾周囲の筋力強化
地面・シューズ・プレースタイルの見直し

参考:『足のスポーツ外傷・障害の診かた 明日の足診療III』 / 『足の保存療法 手術の前にすべきこと』 / 『整形外科の触診・徒手検査』 / 『AO骨折治療 第3版』 / 『関節外科』2022年10月号「増刊号 疲労骨折」

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