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整形外科 外科 リハビリテーション科

翼状肩甲骨

翼状肩甲骨 winged

scapula


肩甲骨は胸郭に筋肉や腱で固定されある程度自由に動くように出来ています。従って筋や腱の異常が起こると位置や形状が変化して見えることがあります。

翼状肩甲骨は文字通り肩甲骨が翼のように浮いた感じになります。これは前鋸筋という筋肉が弱ったり麻痺したりして起こります。片側の翼状肩甲骨は前鋸筋麻痺で起こりますが、両側ともになる場合は、筋ジストロフィーの可能性があります。

前鋸筋の単独麻痺は長胸神経麻痺で起こります。テニス、ゴルフなどで起こることがあります。単独麻痺の場合は、保存的に経過を見ます。神経麻痺を起こすような疾患がある場合はそれの治療を行います。

エビデンス:翼状肩甲骨の病態

翼状肩甲骨は、長胸神経麻痺(前鋸筋・内側型)や副神経麻痺(僧帽筋・外側型)などにより肩甲骨が浮き上がる病態で、その解剖・成因・診断が総説でまとめられています。(Didesch JT, Tang P. J Hand Surg Am. 2019)[1]

エビデンス:保存療法 vs 腱移行

神経原性の翼状肩甲骨に対する保存療法と腱移行術(Eden-Lange法など)の成績が、システマティックレビューで比較されています。(Geurkink TH ら. J Shoulder Elbow Surg. 2023)[2]

エビデンス出典(全2件)を見る
  1. Didesch JT, Tang P. Anatomy, Etiology, and Management of Scapular Winging. J Hand Surg Am. 2019;44(4):321-330. PMID: 30292717.
  2. Geurkink TH, Gacaferi H, Marang-van de Mheen PJ, et al. Treatment of neurogenic scapular winging: a systematic review on outcomes after nonsurgical management and tendon transfer surgery. J Shoulder Elbow Surg. 2023;32(2):e35-e47. PMID: 36252782.

参考:『講座 スポーツ整形外科学2 上肢のスポーツ外傷・障害』 / 『肩関節のMRI 読影ポイントと新しい知見』