肛門挙筋症候群とは、肛門を支える筋肉(肛門挙筋)が過緊張して起こる、慢性的な肛門周囲の痛みです。はっきりした原因がないことも多く、ストレスや長時間の座り仕事、排便時のいきみが悪化させます。痛みは直腸診で筋肉を引っ張ったときに強く出るのが特徴で、痔や腫瘍など他の病気と区別する必要があります。この痛みは、神経が過敏になった状態でも続くため、心の負担やうつとも関係することがあります。運動や呼吸法、リラクゼーションで筋肉を緩め、生活のリズムを見直すことが回復につながります。
肛門挙筋症候群 Levator Ani Syndrome
外国の成書にはよくあると記載されています。肛門を絞める筋肉である肛門挙筋の筋筋膜性疼痛を意味します。
マウンテンバイクや乗馬で微少な外傷を繰り返すと起こるとされていますが、はっきりした原因がなくとも発症することもあります。症状は肛門周辺の痛みで、所見としては肛門周囲の肛門挙筋に圧痛を認めます。この痛みは結構強く、ひどくなるとサドルに体重を掛けることが困難となります。
鑑別診断としては痔疾、直腸の炎症性疾患・腫瘍などがあります。
ストレスや排便でも悪化しますので注意が必要です。治療は対症療法になりますが、痛みを起こす運動や動作を控えることが大切で、それ以外に排便の習慣を規則正しくする、ストレスを控えるなどがあります。