Preiser病とは、手の親指側にある舟状骨という小骨に、外傷がないのに壊死が起きる稀な病気です。40歳前後に多く、痛みは解剖学的嗅ぎ煙草入れ(親指と人差し指で作るくぼみ)周辺に現れ、握力が落ちたり、手首の動きが硬くなったりします。レントゲンでは初期は異常が見えず、MRIで初めて壊死の兆しが分かることがあります。血流が舟状骨の近い部分にしか届かないため、一度壊死が始まると自然に治ることはほとんどなく、進行すると手首の関節が変形するまで悪化します。
Preiser病(舟状骨無腐性骨壊死) Preiser disese
まれな疾患で原因は不明。舟状骨周囲の痛みと圧痛がでます。レントゲンでは骨硬化や分節化を認め、MRIではT1強調で低信号、T2強調で高信号を認めます。治療は軽症の場合は外固定、重傷の場合はドリリング、関節固定術、手関節除神経術等の手術が考慮されます。
参考:『関節外科』2023年8月号「上肢の骨壊死疾患治療」 / 『関節外科 2』0203年8月号「上肢の骨壊死疾患治療」 / 『手外科診療ハンドブック 改訂第3版』