肩鎖関節炎(症) acromioclavicular arthritis
肩甲骨と鎖骨がなす関節のことで、鎖骨を触れながら体の外側に移動させていくと肩の手前で少し段差があり、その部分を肩鎖関節といいます。鎖骨の内側で胸骨となす関節は胸鎖関節といいます。
この肩鎖関節が使いすぎや外傷、経年変化などにより炎症を起こし痛みが生じます。治療は局所の安静、消炎鎮痛薬、理学療法などをおこないます。改善しにくい場合は、ステロイドの関節注射をします。これらの保存療法で改善しない場合は、鏡視下で鎖骨遠位端切除を行うことがあります。
部活やジムの筋トレでオーバーロードすると起こりやすいです。
エビデンス:画像所見と症状は必ずしも一致しない
肩鎖関節の変形性関節症は画像上よくみられる偶発所見である一方、肩症状で受診する原因となることは比較的少ないと報告されており、画像所見と症状は必ずしも一致しません。(Rossano A ら. J Orthop. 2022)[1]。
エビデンス:鏡視下鎖骨遠位端切除術
保存療法で改善しない有痛性の肩鎖関節症に対する鏡視下鎖骨遠位端切除術は、UCLAスコアが術前13.7から術後33.4へ有意に改善したと報告されています。(Park TS ら. Indian J Orthop. 2016)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Rossano A, Manohar N, Veenendaal WJ, van den Bekerom MPJ, Ring D, Fatehi A. Prevalence of acromioclavicular joint osteoarthritis in people not seeking care: A systematic review. J Orthop. 2022;32:85-91. PMID: 35638093.
- Park TS, Lee KW. Arthroscopic resection of the distal clavicle in osteoarthritis of the acromioclavicular joint. Indian J Orthop. 2016;50(4):379-383. PMID: 27512219.