Crowned dens症候群とは、首の第2頚椎(軸椎)の歯突起周囲にピロリン酸カルシウムやハイドロキシアパタイトという結晶がたまり、急に首の痛みと炎症を起こす病気です。高齢の女性に多く、寝違えやむち打ちと間違われやすいですが、首を回すと激痛が走り、発熱や血液検査での炎症反応も現れます。レントゲンでは見えにくいこの結晶の沈着は、CTで歯突起が王冠をかぶったように見えることからこの名前がつきました。髄膜炎やリウマチ性多発筋痛症などと似た症状なので、正確な診断にはCTが不可欠です。治療は抗炎症薬で、数日で劇的に良くなります。
crowned dens syndrome 王冠をかぶった環軸椎歯突起症候群

適切な訳語がないので、そのまま crowned dens syndrome と呼ばれています。第1頚椎と第2頚椎はリング状になった環椎と歯突起をもった軸椎で構成されており、首の回旋機能を司っています。
この回旋部分に偽痛風が発症すると急激な頚部痛、炎症反応がでます。CTでピロリン酸カルシウムが歯突起周囲後方に蓄積しており石灰像を認めます。
消炎鎮痛剤等の保存的治療に良く反応します。
簡単に言うと環軸椎の偽痛風です。CTで歯突起が王冠をかぶったように見えるのでこのような名前がつけられました。
頚椎の第1-第2関節である環軸関節において第2頚椎の歯突起の後方にピロリン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトが蓄積して炎症が起こる病気です。炎症を起こすと頸部痛、とくに回旋させるときに痛みが生じます。レントゲンで歯突起後方に石灰像があるとほぼ確定ですが、実際には判読するのは難しく、CTで石灰化があるかどうかをチェックします。
高齢者に多く、発作時には血液検査で炎症反応が出ます。鑑別診断としては、リウマチ性多発性筋痛症、髄膜炎、脊椎炎があります。
参考:『エッセンシャル 脊椎・脊髄の画像診断』