足関節脱臼 dislocation of ankle 足関節果部骨折(脱臼骨折)
骨折を伴わない足関節脱臼はきわめて珍しく、文献によると本邦で20例ぐらい報告があるにすぎません。ほとんどが骨折を伴います。
骨折の無い単独脱臼は用手整復後、内反ストレス撮影などを行い不安定性を確認し、必要に応じて靱帯修復術を考慮します。
手術を積極的に行うと言う意見が最近では優勢となっていますが、保存的に行うとする意見もあります。
関節の外果、内果に骨折を伴う場合は原則として手術が必要です。ほとんどずれが無い場合は保存的に行うこともありますが、これは例外的なものと考えてください。
エビデンス:純粋脱臼はきわめてまれ
骨折を伴わない足関節の純粋脱臼はきわめてまれで全足関節損傷の約0.065%とされ、多くは靱帯損傷を伴い画像で診断されると報告されています。(Chaniotakis C ら. Cureus. 2023)[1]。
エビデンス:整復+固定で良好
骨折を伴わない足関節脱臼では緊急整復後に平均6週間の固定を行い、多くで靱帯修復を要さず良好な成績が得られたとする症例集積があります。(Gan TJ ら. Indian J Orthop. 2022)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- Chaniotakis C, Tsioupros A, Samartzidis K, Alpantaki K, Stavrakakis IM. Pure Ankle Dislocation: A Case Report and a Narrative Literature Review. Cureus. 2023;15(8):e43071. PMID: 37680432.
- Gan TJ, Li YX, Liu X, Zhang H. Pure Ankle Dislocation Without Associated Fracture: A Series of Cases and Our Clinical Experience. Indian J Orthop. 2022;56(8):1370-1377. PMID: 35928649.
参考:『運動療法に役立つ単純X線像の読み方』 / 『Orthopaedics』2022年3月号 / 『整形・災害外科 2021.5 整形外科医の職業被曝』