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整形外科 外科
リハビリテーション科

(小児)(頚椎)椎間板石灰化症 intervertebral disc caltificartion

頚部の激しい疼痛と可動域制限を起こすが、ほとんどが保存的治療で治癒し、予後は良好とされています。
日本での報告は70例程度

血液検査(CRP上昇、赤沈上昇)、CT、MRI 

治療 局所安静→頚椎ソフトネックカラー、アセトアミノフェン
石灰化の消失には時間が掛かる 数ヶ月から1年、消えないものもあると思われる

Eyringらの6徴候
1.局所の疼痛と関連痛
2.脊椎の運動制限
3.炎症の存在
4.椎間板の石灰化
5.小児の罹患
6.良好な予後

Rechtmanらの椎間板石灰化の分類
1.Disappearing foam 急激に症状が出現し数ヶ月以内に石灰化が消失するもの
2.Dormant form 症状出現前に偶然石灰化が発見されていて症状が発現後、石灰化が消失するもの
3.Silent form 石灰化を認めるが無症状に経過するもの

頚椎での発症が65%を占める。胸椎26%、頸胸椎11%、腰椎4.6%、胸腰椎1.5%とされる。

頚椎ではC6/7が最多で、C3/4が続く。多椎間のこともある。

原因は様々提唱されているが不明。
成人の加齢性変化では線維輪に石灰化が生じるが、小児では髄核に石灰化が生じる。28%で石灰化した髄核が脊柱管内に突出する。神経症状を起こすことあり。前方に突出する場合は、嚥下障害を引き起こすことがある。石灰化が消失した後に、時間を経て同部に椎間板ヘルニアとなるケースが報告されている。。