半月板辺縁部損傷とは、膝の半月板の外側や内側の端が外傷で裂けて関節包から離れてしまう状態です。膝に強い痛みや腫れが出ますが、クリック音やロック感はあまりなく、MRIで見逃されやすいのが特徴です。血流が豊富な場所にあるため、治りやすいと思われがちですが、実際には血管の再生までに6週以上かかり、組織が元に戻るには半年近くかかることがあります。関節内に血だけがたまる(脂肪のない純血性の血腫)のが目印で、膝蓋骨脱臼や前十字靭帯損傷と間違われることもあります。
lateral meniscocapsular separation
日本語で適切な訳が無く、そのまま「lateral meniscocapsular separation」と呼ばれています。病態は「半月板と関節包の接合部位が外傷により分離する」ことです。
これにより半月板損傷と同様の症状(膝の痛み)がでますがクリック感やロッキングは起こりません。通常、臨床症状→診察→レントゲン→MRIの順で進めていきますが、この病気はMRIで描出されることが少ないとされています。
従って膝が痛く半月板損傷様の症状があるにも関わらずMRIで引っかかりませんので診断が遅れることが度々あります。2-3ヶ月保存的な治療を行っても症状が改善しない場合は、鏡視下で分離がないか調べるようにします。分離があればラスピングの後、半月板と関節包を縫着します。
半月板関節包分離 meniscocapsular separation
半月板と関節包は連続してつながっていますが、外傷などにより関節包との接合部で裂けて分離する状態をいいます。

