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整形外科 外科 リハビリテーション科

Panner病とHegemann病

 Panner病 上腕骨小頭の骨端核全体の骨壊死
 Hegemann病 上腕骨滑車の骨端核全体の骨壊死

 肘に発生する骨端症で小児〜若年者にみられるが頻度はまれ。

 鑑別:骨折、化膿性関節炎、離断性骨軟骨炎、骨髄炎

 早期診断はMRIが有効、レントゲン像は多彩で、壊死部の透亮像→硬化像の混在→均一化(1-3年の経過で変化する)

 上腕骨小頭の骨端核は1歳頃に出現、徐々に骨化し10年ほどかけて完成します。一方、上腕骨滑車骨端核は10歳ぐらいで出現し2-3年で完成します。


 局所の循環障害によると言われてます。離断性骨軟骨炎と同じカテゴリーの疾患として扱われることが多い。症状は関節痛、腫脹です。

 内反肘や局所の成長障害を起こすことがある。

 治療は局所の運動を休止して経過観察します。変形等は手術が必要な場合があります。
  
本日のコラム602 Panner病

 上腕骨小頭骨端核の無腐性骨壊死で、同部の離断性骨軟骨炎(OCD;osteochondritis dissecans)との鑑別が難しい。原因ははっきりしておらず、上腕骨小頭の循環障害の説がある。比較的稀とされるが、学会報告も少なく、千葉こども病院が4例の経験を報告しているが、2001年から2015までの15年で比較的大きな小児病院でもこの数字であるので、実際にはなかなか出くわさないと言えよう。

 オーバーヘッドの運動を繰り返す子供の利き腕に起こることが多い。また外傷後に生じる例も報告されている。通常は、肘の痛みや可動域制限を訴えて来院する。レントゲン像は多彩であるとされる。経過中に、萎縮して分節化し、その後、再生していく経過をたどることが多いとされる。通常、保存治療が行われて、痛みの程度により当初のみ外固定を追加する。オーバーヘッドの運動は控える。治療には、平均15ヶ月を要し、長期間、離脱せずに経過を見ていく必要がある。治療に時間が掛かること、生活制限があることなど、患者、家族に理解して貰うことが重要。