舟状骨骨折とは、手首の小さな骨である舟状骨が折れる病気で、転倒して手をついたときに多く起こります。若い人やスポーツ選手に特に多く、痛みが軽いせいで「捻挫だ」と思い込み、見逃されやすいのが特徴です。骨折の場所によって治り方が大きく変わり、近い部分では血流が悪く、骨が壊死したり、治らずに偽関節(骨がつながっていない状態)になるリスクがあります。診断には単純なX線だけでは不十分で、CTやMRIが必要なことも多いです。早期に正しい治療を受けることで、手首の長期的な痛みや動きにくさを防ぐことができます。
参考:『関節外科』2022年12月号「上肢のスポーツ外傷・障害 Up to date」 / 『臨床整形外科』2021年5月号「整形外科エマージェンシーマニュアル」 / 『足の外傷・絞扼性神経障害、糖尿病足の診かた 日本足の外科学会』