胸骨骨折とは、胸の真ん中にある胸骨が折れる病気で、車のハンドルへの衝突や強い打撃などが主な原因です。胸骨は心臓や大血管の前にあり、骨折したときは合併症が怖いので、単なる痛みと見過ごさないことが大切です。痛みは深呼吸や咳で強くなり、体を前に傾ける姿勢をとるのが特徴です。レントゲンでは見えにくいことが多く、側面像やCTで確認します。骨折の場所は胸骨柄と体のつなぎ目が多く、軟骨でつながる部分が弱いのです。転位がなければ、バンドで固定して4~6週間で治ります。小児では稀ですが、虐待のサインとして現れることもあるため、原因が不明な場合も注意が必要です。
胸骨骨折 sternal fracture
落下や交通外傷、スポーツ外傷で胸部を強く打つと起こります。胸骨の後ろには心臓や大血管が走っておりこれが傷つくと致命傷となることがあります。
大きなずれや内部臓器の損傷が無ければ保存的に治療します。
胸骨柄と胸骨体部でのつなぎ目は関節を形成しており軟骨性連結や骨性連結となっています。ここが脱臼してすれることがあります。
救急対応病院以外で心臓や大血管の損傷したケースを見る機会はほぼ無いと思います。
胸骨のレントゲンでの描出は斜位に振った正面像は難易度が高く、比較的見やすい側面像で評価せざるを得ません。痛みが強ければ、CTを撮影するのが一般的かと思います。
参考:『体幹のスポーツ外傷・障害 スホーツ整形外科学4』