テニス脚とは、膝の裏側にある腓腹筋(ふくらはぎの内側の筋肉)が急に断裂するけがです。テニスのサーブでジャンプしたあと着地したり、横に急に走ったりするときに、筋肉が引き伸ばされて起きやすく、「脚を撃たれたようだ」と感じるほどの鋭い痛みが突然出ます。超音波検査で、筋と腱の間にはレンズ型の血腫(血液がたまった塊)が見えるのが特徴で、アキレス腱の断裂とは違う場所で起こります。安静と冷却、圧迫、足を高く上げるRICE療法が最初の対応で、4週間ほどかけてゆっくり治していきます。再発を防ぐには、運動前のストレッチと筋力のバランスを整えることが大切です。
テニス脚 Tennis Leg
下腿三頭筋を構成する腓腹筋の肉離れ(腓腹筋内側頭筋腱移行部の断裂)のことで、テニスなどの運動で急激な力が掛かるとポンとはじけるような音、ショックとともに急速に痛みが出ます。急性期はRICEを行います。筋の修復はおよそ4週間ほど掛かります。
急性期は安静にし、痛みが軽減してくれば徐々にストレッチなどを行います。激しい運動は更に病状を悪化させますので控えるようにします。急性期が過ぎれば温熱治療などの理学療法も有効です。
鑑別として下肢コンパートメント症候群、深部静脈血栓症があります。
リハビリテーション戦略
| 時期 | 方針 | 留意点 |
|---|---|---|
| 急性期(0〜4日) | RICE処置、安静 | 入浴・マッサージは避ける |
| 亜急性期(5〜14日) | 軽度ストレッチ・荷重訓練開始 | 筋緊張・痛みの再評価 |
| 回復期(2〜6週) | 可動域拡大、筋力強化 | 再発予防と筋対称性の確保 |
不動期間は原則1週間以内にとどめ、漸進的な運動負荷(低強度等尺性収縮など)により、筋衛星細胞の活性を促進します。
参考:『スポーツ筋損傷 診断と治療法』 / 『整形外科 Pearls アメリカ研修現場から』