脛骨骨幹部骨折とは、すねの真ん中の骨が折れる病気で、交通事故や高さからの転落などの強い衝撃で起こりやすいです。特に若者に多く、骨折の約6割以上は皮膚が裂けて骨が外に出る「開放骨折」です。この部位は血流が少なく、治りにくい上に、筋肉の圧力が上がりすぎて組織が壊れる「コンパートメント症候群」を起こすリスクも高いです。転位が少ない場合はギプスで様子を見ますが、大きくずれている場合は髄内釘(骨のなかに棒を入れる手術)が標準的な治療です。小児では保存療法が基本で、大人とは違うアプローチが必要です。
脛骨骨幹部骨折 tibial shaft fracture
若者に多く、交通事故などの高エネルギー損傷で発症します。転位が小さい場合は保存的に加療します。とくに小児は保存的な加療を原則とします。
当初は軟部組織の受傷程度の判別が難しく副子などを用いて固定します。2週間ほどして腫れが落ち着いてきたらPTBギブスを作成します。
固定期間は骨癒合がみられるまで6-12週間の装着が必要です。骨折の再転位や短縮が生じていなければ、PTB装具を作成して切り替えます。
再転位すれば手術を考慮します。
転位が元々大きい場合は手術を行います。手術の方法は種々ありますが髄内釘を使ったもの、創外固定を行うもの、プレート固定を病状にあわせて選択します。
参考:『ST2017.2 脛骨骨幹部骨折の手術治療』 / 『関節外科』2021年8月号「創外固定法 Update」 / 『a外傷整形外科ケーススタディ』 / 『年代別四肢骨折治療のアプローチ』 / 『関節外科』2021年4月号「骨盤骨折治療update 基礎から応用まで」