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信頼とまごころの医療 からだにやさしい医療をめざして |
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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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バーナー症候群 Burner Syndrome バーナー症候群はアメフト、ラグビー、柔道、相撲などのコンタクトスポーツで起こります。 外傷により頸部を側方に捻った時に、神経根、神経叢が牽引されたりインピンジメントを起こして、頸部から上肢に電気が走り焼けつくような痛みやしびれ、時に脱力がでます。 症状はほとんど一過性ですが、繰り返すと症状が数ヶ月単位で長引くことがあります。重症例になると筋力低下や知覚障害が一年以上残存します。鑑別は頚椎捻挫、、頚椎脱臼骨折、頚椎椎間板ヘルニアなどがないことをレントゲン、MRI、CTなどで確認します。 治療は頸部の安静を行います。痛みやしびれが継続する場合は消炎鎮痛剤や頚椎カラーなどを使います。急性期が過ぎれば温熱治療や頚椎牽引、頸部筋力強化などを行います。 Clancyの重症度分類 Grade1:受傷直後数分で知覚運動障害が改善、2週間以内に完全に症状が回復する Grade2:三角筋、上腕二頭筋、棘上筋、棘下筋の筋力低下が数週間〜数ヶ月持続 Grade3:筋力低下、知覚障害が一年以上残存する |
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バーナー症候群からのスポーツ復帰の目安は、症状の回復具合によって異なります。 一般的な基準として、以下の条件が満たされることが推奨されています。 痛みや感覚障害がないこと:首や腕の痛み、しびれが完全に消失している。 可動域の正常化:首や腕を痛みなく自由に動かせる。 筋力の回復:プレーシーズンの測定と比較して通常の強度があること。 深部腱反射が正常であること:神経障害があると減弱するため、正常であることが確認される。 神経ストレステストが陰性であること:腕神経叢の牽引テストでしびれや痛みが再現されない。 |
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