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整形外科 外科
リハビリテーション科

坐骨滑液包炎 Ishiogluteal Bursitis

坐骨結節と大殿筋の間にある滑液包が外傷や繰り返す微少な外傷により炎症を起こして痛みが生じます。

坐骨結節直上に圧痛がでます。また同部にしこりを認めることがあります。

特に長時間座る習慣がある人や、股関節に負担がかかる運動を繰り返す人に発症しやすいとされています。

主な症状
- 臀部や太ももの圧痛
- 座ると悪化する痛み
- 股関節の可動域制限
- 炎症による腫れや赤み
- 夜間の不快感や睡眠障害

原因
坐骨滑液包炎の主な原因には以下のようなものがあります:
- 長時間の座位(特に硬い表面)
- 股関節の過度な負担(ランニングや自転車競技)
- 外傷(転倒や衝撃)
- 感染症(細菌感染による滑液包炎)
- 自己免疫疾患(痛風や偽痛風)

治療と予防
- 安静と負担軽減(座る時間を減らす)
- アイシング(炎症を抑える)
- 抗炎症薬の使用(NSAIDsなど)
- ストレッチとリハビリ(股関節周囲の筋肉を強化)
- コルチゾン注射(症状が重い場合)
- 手術(滑液包の除去が必要なケース)

鑑別疾患としては骨盤部の炎症、腫瘍性病変、骨折、大腿屈筋腱炎があります。
治療は原因にもよりますが局所の安静と消炎鎮痛剤、温熱治療などが有効です。
感染症以外ではステロイドの局注を行うこともあります。