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整形外科 外科 リハビリテーション科

腋窩神経麻痺 axillary nerve palsy

 肩を強く打ったり肩関節の脱臼をしたあとに肩が上がらなくなります。この原因としては腱板断裂、腕神経叢麻痺、腋窩神経麻痺があります。

 腕神経叢麻痺は鎖骨下で引っ張られて起こります。腋窩神経は上腕の裏側を前に回旋するように走行し、三角筋や上腕上部外側の知覚を司ります。

 従って腋窩神経麻痺の症状としては肩が上がらない、上腕上部外側の知覚が低下します。開放性の外傷でなければ、通常2-4ヶ月で自然回復します。ただ一部は改善せずに神経剥離術などを考慮することがあります。

 肩関節脱臼後、腋窩神経麻痺と腱板損傷が同時に起こることがあります。この場合、両方の修復を考慮する必要があります。

 腋窩神経麻痺の補助診断として筋電図を使って収縮電位が見られるか調べます。→なかなか所見としては出にくい                                                                                                     
  
本日のコラム589 腋窩神経障害(四辺形間隙症候群)

 腕神経叢から分岐した腋窩神経は、腋窩(わきのした)から三角筋へ、また上外側上腕皮神経として肩外側の知覚を担う。外傷やオーバーユーズにて腋窩神経障害を起こすと、肩外側の知覚障害、肩関節の外転障害が生じる。また上肢を挙上すると腋窩神経が牽引されて肩関節後下方の疼痛が出現する。オーバーヘッドモーションを行うスポーツ(投球、テニス、バレーボール、水泳など)で痛みが出る。肩外側の知覚障害、肩甲骨外側で肩関節後下方の圧痛を認める。

 治療はまずは保存療法で局所安静、周囲筋のリラクゼーション、超音波治療、肩甲胸郭関節機能訓練、投球フォーム指導など。保存治療に抵抗性の場合は手術を考慮する。