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整形外科 外科 リハビリテーション科

腕神経叢障害 Brachial plexopathy

腕神経叢障害とは、首から腕へ伸びる神経の束(C5~T1)が傷ついて、肩や腕に痛みやしびれ、力が入らなくなる病気です。肺がんや乳癌が近くに広がると神経を圧迫し、激しい痛みから始まることがあります。放射線治療のあと半年以上たってから現れる場合もあり、神経が硬く繊維化してしまいます。また、急に肩や腕が激しく痛んで、その後筋肉がやせてくる「神経痛性筋萎縮症」もこの仲間で、感覚の異常はあまりありません。なで肩や猫背の人では、鎖骨と肋骨の間で神経が押しつぶされて症状が出ることも。痛みや麻痺の出方で、頚椎症と間違われやすいので、正確な診断が大切です。


腕神経叢障害 Brachial plexopathy

・悪性腫瘍に関連した腕神経叢障害

腋窩(わきのした)へのリンパ節転移やPancoast腫瘍(肺がん上葉)が腕神経叢に浸潤したり圧迫することによって神経症状を呈する。

・感染性腕神経叢炎
 帯状疱疹ウイルスの神経根レベルの感染ではなく、神経叢レベルでの感染で生じる。EBウイルス感染で末梢・中枢神経合併症が報告されている。

原因分類と特徴

原因分類

具体例・特徴

外傷性

鎖骨骨折肩関節脱臼、交通事故、産科的牽引(Erb麻痺)など

炎症性

神経炎(Parsonage-Turner症候群:急性肩腕神経炎)

腫瘍性

神経鞘腫、肺尖部腫瘍(パンコースト腫瘍)による圧迫

医原性

鎖骨下静脈穿刺、麻酔、手術中の牽引など

⚡ 放射線性

頭頸部・乳癌治療後の放射線照射による神経障害

絞扼性・姿勢性

長時間の腕の牽引、バックパック麻痺、睡眠中の圧迫など

主な症状

運動障害:筋力低下、麻痺(特に肩・腕の挙上や屈伸)感覚障害しびれ、感覚鈍麻(部位は障害レベルによる)
疼痛:肩〜腕にかけての激しい痛み(炎症性では特に顕著)
筋萎縮:慢性化すると筋肉の萎縮が目立つ


治療

原因による

参考:『脊椎脊髄・神経筋の神経症候学の基本』 / 『慢性疼痛治療ガイドライン』 / 『総合診療』2023年2月号「しびれ」 / 『脊椎脊髄ジャーナル 2023.12 目で見て学ぶ脊髄・末梢神経疾患の診察法』 / 『疼痛医学』

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