骨粗しょう症とは、骨の量が減り、中身がスカスカになってもろくなる病気です。骨は常に新しいものに作り替えられていますが、閉経や加齢で骨を作る力が弱まり、吸収する力が強くなると、骨密度が低下し、軽い衝撃でも骨折しやすくなります。特に腰や太ももの付け根の骨折は、歩けなくなるリスクが高まります。エストロゲンの減少やステロイド薬、運動不足、カルシウムやビタミンDの不足が主な原因で、一度骨折するとまた起きやすくなるため、予防がとても大切です。
骨粗鬆症性疼痛(骨粗鬆症による腰背部痛)
骨粗鬆症が進行して胸腰椎椎体の圧迫骨折を起こすと背中の痛みが多かれ少なかれ出ることが多いのですが、骨折を伴わない骨粗鬆症の段階でも背中の痛みが慢性的に出ることがあります。
これは、レントゲン等で見つからない微小骨折が発生している場合や破骨細胞による骨吸収が亢進して酸性環境となり、これが酸受容体の活性化をもたらし痛みを伝達する説があります。
骨粗鬆患者へのアンケートを行った研究では、実に85%が腰背部痛を有するとしています。この中には、椎体骨折、脊柱変形、外傷などが含まれています。他の論文では、閉経後骨粗しょう症の10%程度は、骨粗鬆症性疼痛とする意見もあります。
骨粗鬆症性疼痛には、第一に骨粗鬆症の治療を行います。また痛みに対しては侵害受容性疼痛と神経傷害性疼痛に対応します。
参考:『骨粗鬆症の予防と治療 ガイドライン2015年版』