池田医院へようこそ
信頼とまごころの医療
からだにやさしい医療をめざして
整形外科 外科 リハビリテーション科

レントゲンでの骨折の判断

骨折とは、骨にひびや完全な断れが生じた状態です。レントゲンで見えない場合でも、痛みや腫れの様子から骨折を疑うことがあります。特に足関節では、内果や外果の微細な骨折や靱帯損傷がレントゲンでは見逃されやすく、MCS(内果と距骨の隙間)が4mm以上だったり、脛骨と腓骨の重なりが6mm未満だったりすると、靱帯損傷の可能性を示します。CTやMRIでは、レントゲンでは捉えきれない骨のひびや骨髄の浮腫をはっきり確認でき、正確な診断につながります。高齢者では骨粗鬆症で軽い衝撃でも骨折しやすく、治療法は骨折の型や軟部組織の状態によって変わります。

間違いシリーズ2:

レントゲンで骨は大丈夫と言われましたが?


 レントゲンはその特性上、骨折部に隙間がないと骨折として描出できませんので、レントゲンで所見が無くとも折れていることもあります。

 レントゲン撮影は万能ではありません。昔はレントゲン撮影を行って「大丈夫」なんていう治療が多かったのですが、いささか時代遅れとなっています。

 肋骨骨折の診断率はレントゲン65%、超音波85%、CT98%となっていますのでレントゲンではかなりの率が漏れてしまうことになります。逆にCTで分からなくとも超音波で分かるケースもよくあります。

 一番大切なのは画像診断では無く、臨床所見です。経験を積めば、診察だけで骨折している可能性がある程度判断できるようになります。その上でレントゲンなどの補助検査を追加します。

 とは言え、症状や所見からどちらとも言えないケースもあります。またレントゲンで描出されないが極めて骨折の可能性が高い場合などは、超音波断層、MRI、CTを順次、追加します。

 もちろん何でもかんでも検査すると医療コストが膨大となりますので、必要な症例を選んで行います。この場合の必要とは骨折の有無によって治療方針が著しく変わる場合を意味します。

参考:『関節外科』2019年4月号「足関節果部骨折の診断と治療の最新アップデート」 / 『関節外科』2021年5月号「骨粗鬆症性椎体骨折 難治例の診断・治療を中心に」 / 『Orthopaedics』2020年5月号「増大号 こどもの骨折治療 pitfall攻略」 / 『臨床整形外科』2020年9月号「インプラント周囲骨折の治療戦略」 / 『関節外科』2021年11月号「大腿骨近位部骨折治療のエキスパートを目指そう」

新患Web予約初めての方はこちら