大腿四頭筋損傷(挫傷、肉離れ) injury of quadriceps muscle
大腿四頭筋は太ももの前面にある大きな筋肉です。この筋肉の損傷はスポーツで起こることが多いです。相手の膝が入って筋挫傷を起こしたり、ジャンプしたりボールを蹴ったりした時に肉離れを起こします。
筋層内に出血が起こると骨芽細胞が混じて骨化性筋炎を起こしやすくなるので受傷直後にアイシング、圧迫を行います。大腿四頭筋の場合は、受傷直後でしたら膝を深く曲げてアイシングしながらバンデージで下腿と一緒にくの字に巻きます。
こうすると出血がかなり予防でき、その後の経過が良好となります。
大きな血腫が出来てしまった場合は手術を行って除去することもあります。初期の正しい応急処置がきわめて大切と言えます。NSAIDs(インドメタシンまたはセレコックス)の投与も予防効果があるとされています。
エビデンス:MRI分類と復帰
大腿四頭筋(大腿直筋)損傷では、MRIに基づく筋損傷分類(British Athletics Muscle Injury Classification)が競技復帰までの期間や再発の評価に用いられると報告されています。(McAleer S ら. Scand J Med Sci Sports. 2022)[1]。
エビデンス:前大腿部損傷の管理
前大腿部(大腿四頭筋)の挫傷・肉離れの管理では、重症度に応じた段階的リハビリと、挫傷後の骨化性筋炎への注意が重要と実践ガイドで述べられています。(Lempainen L ら. BMC Sports Sci Med Rehabil. 2022)[2]。
エビデンス出典(全2件)を見る
- McAleer S, Macdonald B, Lee J, et al. Time to return to full training and recurrence of rectus femoris injuries in elite track and field athletes 2010-2019; a 9-year study using the British Athletics Muscle Injury Classification. Scand J Med Sci Sports. 2022;32(7):1109-1118. PMID: 35332596.
- Lempainen L, Mechó S, Valle X, et al. Management of anterior thigh injuries in soccer players: practical guide. BMC Sports Sci Med Rehabil. 2022;14(1):41. PMID: 35303927.