肩甲肋骨症候群とは、肩甲骨の周囲の筋肉にできる痛みの点(誘発点)が原因で、肩や首、手の背まで痛みが広がる病気です。筋肉が硬くなりすぎたことで神経を刺激し、離れた場所に痛みが放散するのが特徴で、実は肩自体は正常なことも多いです。痛みの場所がわかりにくいため、肩関節の病気と間違われることも。診断には、その硬い点を押すと痛みがぴくりと反応し、局所に麻酔を打つとすぐに楽になることがカギです。治療は、その点への注射と、筋肉を伸ばすストレッチ、そして弱くなった筋力をつけるリハビリが中心です。繰り返す痛みは、筋力の低下が原因の場合が多いので、治ってからも続けることが大切です。
肩甲肋骨症候群 scapulocostal syndrome
胸郭出口症候群の一種として分類されることがあり、肩甲骨と肋骨の間で神経や血管が圧迫されて起こります。
肩甲骨内側縁より痛みと知覚異常や三角筋から手背にかけての放散痛、肩甲骨の可動域制限が起こります。
海外では、車で移動するセールスマンが後部座席の荷物を取るのを繰り返すと起こりやすいことから「セールスマンの肩(traveling salesman's
shoulder)」と呼ばれることがあります。
微少な外傷を繰り返すことによって起こります。この疾患は棘下筋に著明な圧痛を認めます。治療は痛む動作をしばらく控えて消炎鎮痛剤などを投与します。理学療法も効果的です。