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整形外科 外科 リハビリテーション科 |
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手指の腱損傷 tendon injuary 伸筋腱断裂:開放性は手術、閉鎖性ではほとんどが保存療法 屈曲腱断裂:原則手術 <伸筋腱損傷とzone分類> 1.Zone1 DIP関節周辺 槌指損傷を参照 2.Zone2 1-2の間(中節骨骨幹部あたり) 中節骨背側 殆どが開放性損傷 片側の側索が残っていれば修復不要と言われ、一般的には50%以上の損傷で修復術。腱縫合後、mallet装具などを用い、DIP伸展位で6週間程度固定。 3.Zone3 PIP関節周辺 閉鎖性:PIP背側に腫脹・圧痛、PIP関節自動伸展運動が可能でもElsonテストを実施する。 開放性:中央索の損傷をみる。Elsonテストなどで判断に迷うときは、損傷ありとして治療。 保存治療:PIP関節伸展位固定を6週間。(DIP関節の自動屈曲運動は励行。)6週以降はCapener splintを用いて自動運動を開始。Capener splintは夜間伸展位固定と合わせて装着から4-6週間継続 *Elsonテスト PIP関節最大屈曲位でDIP関節が伸展できない→正常、伸展できる→断裂 4.Zone4 3と5の間(基節骨背側)、基本的には開放損傷。両側の側索を含めるとかなりの幅があり、切創で完全断裂は起こりにくい。一般的に50%以上の損傷で修復を行う。腱縫合後は、手関節伸展20°、MP関節・PIP関節伸展位で4週間固定、または屈曲を制限したOuttrigger装具を使用。 5.Zone5 MP関節 ・伸筋腱脱臼:Saggital Bandの損傷。多くは橈側の損傷で尺側へ伸筋腱が脱臼する。従来は伸展位固定であったが、現在はRerative motion sprintで治療する。(利点:MPが動かせる。復帰が早い。) 8週間の装着→6週間でも問題ないとしている。 *Rerative motion sprint アルフェンスシーネやプラスティックギプス(サインカーブで二峰性として挟み込む)を用いて患指を両側の指より15-20°伸展を保ちつつ屈伸運動が可能。 ・伸筋腱断裂:基本は開放性損傷。以前は腱縫合後、4週間のMP関節伸展位固定、今はRerative motion sprintを6週間装着。 6.Zone6 手背部:基本は開放性損傷 Zone5同様にRerative motion sprintで良好な成績 7.Zone7 手関節部:基本は手術適応で、開放性損傷は腱縫合、関節リウマチや遠位橈尺関節症などで皮下断裂では腱移行や腱移植。 <屈筋腱損傷> 断裂の場合は、いずれも手術を要する。Kleinert法装具、早期自動運動療法など 参考文献:整形・災害外科60:35-42 2017 手指の腱損傷治療における装具治療 森崎裕 |
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