靴は足の長さと幅で選択できるようになっています。靴を選択する場合、まず踵から足趾の先までを物差しで測ります。(実際の大きさ)これが例えば、26.5センチであれば通常、26.5センチの靴をまず選んでみます。丈や幅はメーカーによって若干異なります。
中敷きが外れるものであれば、外してみて自分の足に合わせてみます。踵を合わせて足趾より中敷きが少し長めになっている必要があります。若干の余裕は必要で足先で趾が当たらず少し動かせる程度のものがよいでしょう。
「幅が広い方が楽」とは限らない
横幅は日本人は欧米人より幅広な傾向がありますが、実際より幅の広いものを選択しがちです。幅が広いと、靴の中で足が固定されず動いてしまい、足の横アーチが崩れて足の幅そのものが広がっていく「開張足」という状態になり、中足骨(第2〜3)遠位あたりに痛みが出たり、疲労しやすくなったりします。
「幅広の靴を選ぶほど幅広になる」というメカニズム
足の横アーチは、中足骨の骨頭(つま先の付け根の関節)を横につなぐ靭帯や、足の裏の細かい筋肉によって支えられています。靴の中で足が固定されずに動く状態が続くと、この横アーチを支える組織に負担がかかり続け、次第にアーチが低下して足の幅そのものが広がっていく「開張足」という状態が進行します。開張足になると、本来分散されるはずの体重が中央の中足骨頭(第2・第3)に集中し、そこに痛みや胼胝(たこ)ができやすくなります。この一連の仕組みは、靴の中で足が過度に動く状態(靴擦れの原因にもなります)に共通する基本的な力学として、整形外科・靴医学の分野で広く知られています。
日本人の足に関するデータとしては、スポーツ工学の研究機関が蓄積してきた計測データから、日本人の足は同じ足の長さで比べると欧米人より足囲(つま先の付け根まわり)が3〜4mm程度太い傾向がある一方、「甲が高い」という通説の方はむしろ誤りで、日本人の多くはむしろ甲が低めであることが指摘されています。つまり「幅が広い」こと自体は事実である一方、実際の足のサイズに対してさらに幅の広い靴(3E・4E以上など)を選ぶ必要がある人は、思われているほど多くない、というのが靴選びの現場でよく指摘される実情です。長さの測り間違い(実寸より小さいサイズを選んでしまい、横幅の窮屈感だけを感じて「幅広だ」と誤解してしまう)が、幅広の靴を選びすぎる一因になっているとも指摘されています。
正しい履き方
履き方は、まず靴紐を必ず緩めて足を入れて踵を地面にトントンと当てて靴と踵がぴったり合うようにしてから紐をしっかり適度に締めます。このとき足がしびれたり痛かったりしないようにしてください。