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整形外科 外科
リハビリテーション科

 間違いシリーズ3:頚が痛いので枕を低くしましたが良くなりません

 頚椎は枕が無いと過剰に後屈して神経が引っ張られやすくなり、頸椎症などがある場合は更に症状が悪化します。従って枕の高さを調整する必要があります。

 上向きに寝てあごが少し引く程度になるのが程よい高さとされています。お試しください。

 うつぶせ寝ばかりという方もおられますが胸腰椎に対して頚椎がねじれますので悪化しやすいです。これは癖になっていることも多いの徐々に改善するようにしましょう。 
  
  
本日のコラム208 正しく枕を使っていますか?

 世の中いろんな枕があります。なかには整形外科医が開発したという安眠枕もあります。それではそういった枕が自分自身に合っているかというと、そうでもなく、あちこち探し回っている人もよく見かけます。これは、枕を選択する目安がはっきりしていないためです。

 頸部の症状が改善しない多くの人が、間違った選択をしていることも度々あります。

 それでは、どのような枕を選べば良いのでしょうか?医学的には頚椎の神経が真っ直ぐなるように枕の高さを調整します。あまり形にこだわる必要は無く高さが大切です。

 高さの目安は、ベッドに寝た状態で枕を装着し、胸骨と下顎先端との隙間が大きく広がらないようにします。これはちょうど、証明写真を撮るときに少し顎を引きますが、そのときと同じようにします。あまり顎を引くと呼吸がやりにくいので、苦しくない程度にします。
 

 枕以外にもパソコンのディスプレーをのぞき込んだり、上を向く作業をすると痛みやしびれが出やすくなります。さらには、首を左右に捻る動作も避けた方がよいです。